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2020年度会長メッセージ

CCIM JAPAN 2020年度会長
新谷 有宏

2020年度より9期目を迎え会員数198名となったCCIM JAPANの会長を拝命致しました。河野初代会長が土台を築き、後藤会長、猪俣会長が発展させ、豊田前会長から引き継いだこの会をより一層飛躍させるべく努力していく所存ですので、皆様のお力添えを頂けますようお願い申し上げます。

さて、コロナウィルスによる緊急事態宣言中にこの原稿を書いております。(時点 2020年4月17日)ご多分に漏れず、今期の運営計画も刻刻と状況が変わっていっております。本来であれば今期は東京と福岡の2箇所開講を予定しておりました。また、本部に講師トレーニングを依頼しておりました。アメリカ本部との連携も一層進める予定でした。しかしながら、コロナウィルスの影響により計画をすべて見直す運びとなりました。

今期の私の役目としては「緊急時のリーダーシップ」だと認識しております。IREM Japan、アメリカCCIM本部、各地区のCCIM執行部とも密な連携をし、危機を乗り切るべく、この状況下だからこそ臨機応変に、適宜決定をし、粛々と進めてまいります。

【コロナウィルス関連による授業運営方針について】

■延期・中止の判断について
2020年5月6日の緊急事態宣言が延長された場合においては、ライブでの授業を中止とし、Web授業に特化して今期は運営することとします。
(追記:後日、緊急事態宣言延長が行われたため2020年度のライブ授業は中止と決定いたしました。Web授業は体制を改善して運営いたします。)

さて、今回は総会もなく、皆様にご挨拶する機会のないまま、会長に就任する予定となっております。せっかくの機会なので、少しばかり所信を述べさせていただければと思います。

【Change The Game】

これは2020年度CCIM会長であるEddie Blantonの掲げたモットーです。
私は昨年、アメリカサンディエゴで行われたCCIMグローバルカンファレンスに参加した際に、彼のスピーチを聞いてとても感銘を受けました。

まず「Change The Game」の意味ですが本質的にはシンプルで、今日よりも明日、少しでもいいGameをして良い方向に変えていこうという意味です。

なぜ、こんなシンプルな言葉がスローガンなのか?
それは、現地に行って驚いたのですが、アメリカでもまだCCIMは1万人を超えて2万人には到達していません。人口は3.2億人です。

CCIM本部の会長が、まだまだ世の中に正しい投資理論で不動産投資を理解している人は少なく、CCIMで業界を良くしていこうと呼びかけているのです。この資格を取った人たちは体系的な不動産投資に関するローン、税引き後手残り、IRRの計算のスキルを有しております。自らのお金儲けありきではなく、今日の不動産投資の世の中を明日、さらにいいものにしようという人が集まっている団体なのだと体感することができました。

私は2つの点で驚きました。
1つ目は、信頼でき、具体的な提案ができる不動産投資のプロを育成することに情熱を持ち、最新事例を集めて皆で学びあっていたのです。
アメリカは不動産投資について先進的で投資理論などがしっかりしているのが普通なのだと思い込んでいましたが、継続的な取り組みで徐々に広まっており、まだまだ道半ばということは驚きでした。

2つ目は、世界中から不動産投資がより実りあるものになるよう、税金や売却後利益等の投資出口について語れる人が集まっていること。そして、共通の指標で話が通じ、投資価値を比較できるということです。香港の事例でも10年間IRRがわかるとある程度理解できる経験ってわくわくしませんか?

本来、不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンの資産形成に適した金融的な商品です。そのため、「本質的な不動産の価値」を正しく伝道する仲間が必要です。CCIMでの最初の講座「CI 101 事業用不動産投資の財務分析」 では不動産投資を貨幣的価値に置き換える正しい計算方法と、表面利回りでない投資収益率(IRR)で売却や税引き後利益まで計算した投資評価と比較方法を体系的に学べます。

コロナウィルスが収束に向かうのはいつか分かりませんが、いつかこの自粛期間にも終わりが来ます。しかしながら、自粛環境下のオンライン会議やリモートワークなどを通じて、世の中の価値観は大きく変化していくのは間違いありません。

そんな世の中だからこそ、CPM®やCCIMで得た理論を通じて、不動産業界での「Game Changer」(試合の流れを大きく変えてしまうプレーヤー)となるべく、身の回りのできることから「Change the game」して、少しでも明るい世の中をつくる行動を起こし、発信して行きましょう。

危機こそ、本質が問われるチャンスです。共に乗り切ってまいりましょう。

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